ダンサー・イン・ザ・ダーク
キャスト
ビョーク 他
監督
ラース・フォン・トリアー
2000年 公開 |
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映 画
今さらこれ?なんて言わないでくれ。
だって今さら見たんだからしょうがないだろ。
世界的歌手のビョークが主演ってことで
公開当時からいろいろ話題になっていたから
タイトルくらいはみんな知っているだろう。
オレもその一人だ。
観てみたいな、と思わなくもなかったが
みんながビョークビョークうるせーから、はいはいビョークビョークっつって。
「フジロックにビョーク来るんだって!」とか騒がれても
はいはいビョークビョークっつって。
そんなんで、なかなか観ようと思えなかったんだ。(どんな理由だよ)
いや、一番の足かせとなったのは これがミュージカル映画だということだ。
普通、観る気起きないだろ、ミュージカル映画。
突然歌い踊りだすそれを理解できるほど、オレの意識は高くない。
しかし、だ。この映画のミュージカルシーンは素敵だった。
全体からみると、ミュージカルシーンの割合は少ない。
っつうか、今までミュージカル映画なんて観たことないから
普通のそれがどの程度の割合なのかは知らないが(笑)
この映画は「ところどころ」といった感じだ。
忘れたころに歌い、そして踊りだす。
「きたー」っつって、いつの間にかミュージカルシーンを
待っているオレがいた(笑)
ミュージカルシーンの音楽がかっこいい。
「生活音」から、言ってみれば日常のノイズからその音楽が始まる。
例えば、主人公が働く工場で。
機械がガシャンガシャン鳴っている。
いつの間にかそれがリズムになって。
それにのって歌う。そして踊る。
「なんか、アレだな。ミュージカルって、なかなか、アレだな」
それを認める自分が少し恥ずかしいが(笑)実際そうなんだ。
とても素敵なシーンなんだ。
観ればわかってもらえると思う。
ところでストーリーなんだが。
これはマズい。
マズいやつだ。
今まで、ちゃんとストーリーを調べたことはなかったんだ。
それでも聞こえてくるのは「救いがない」とか「バッドエンド」とか
「鬱になる」とか「カメラワークがぶれぶれで酔う」とか
そんなマイナスなイメージばかり。
確かにその通りだった(笑)
とにかく嫌なことが起こる。
「いや、なんでそうなるのよ!やめれや!」って
思わず声が出そうになるくらい(笑)嫌なことが起こる。 嫌なことばかり起こる。
本当に救いが、ない。
のだけど、そこに挟まれるミュージカルシーンは
どんな悲惨な状況を歌うのであれ、どこか楽しげだ。
その演出の意味はわからないが(笑)そこに救いはある。
だから、ミュージカルシーンを待ち望んでしまう。
そして、最後。
よく映画の宣伝で「衝撃的ラスト」みたいなうたい文句があるだろう。
この映画のラストより衝撃的なものがあれば教えてほしい。
それ程に衝撃的だ。
あんな終わり方をしていいのだろうか。テレビではやれないだろうな。
今さらだが、観てないひとは是非。
2017.04.12
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