これはどうだろ?ってやつ 1


これはどうだろ?ってやつ 2を見る


BOX

百田 尚樹(著)

2008.06 発売
  小 説

いや、おもしろくなくもないんだけど・・

これ高校ボクシングが舞台の小説で。
まぁ、青春スポーツもの?
天才的に強いやつがいたり、勉強ばっかしてて弱かったやつが
あることをきっかけにボクシング部に入って、で、どんどん強くなっていったり。
顧問の先生に恋したり。

ま、ありがちっていえばそんな感じのスポーツ感動モノで。

なんで読んだかっつーと、たぶん去年2008年に発表(発売)された小説の中で
もっともいろんな書評で絶賛された小説のひとつだったんんじゃないかな、
よく見かけたんだよ、オススメの一冊的な感じで、去年。

王様のブランチでも絶賛されて(笑)
だから、あんま読む気してなかったんだけど(笑)

いや、でも、とにかく評判いいのさ、いろんな書評で。
読んでみたよ。

まぁ、なんつーの、そんなおもしろくねーわ。
サクサク読めるけどさ、なんだろ、あっそ、ふ〜んって感じ。

期待しすぎたな、オレ。

そんな感じでno good
ま、勝手に期待したオレが悪いんだけど。

                                             2009.03.05

東京島

桐野 夏生(著)

2008.05 発売
  小 説

クソ。結末がクソすぎ。

内容は無人島ものなんだけど、男女32人が無人島に流れ着いて
しかし、女性はたった一人って設定で。

これだけ聞くとおもしろそうでしょ?いろいろ性的なこと想像して
おっ立ってる殿方諸君も大勢いるんじゃないのかい?(笑)

ところが、その女性は40代のデブなんだ。

ここまでは、やるな桐野夏生って思ったよ(笑)

でもなんつーかな、無人島ものってけっこうあるんだけど
やっぱり、何をどうやって食べるとかサバイバル的要素は
必要不可欠なんだよ。ところがこの小説は、その辺がイマイチで
だからリアリティーに欠けるっつーかね。

それでも、この特殊な設定のおかげで、前半はなんとかおもしろく
読めるんだけど、後半のグダグダっぷりには驚いた。

しかも、なんじゃい!この結末って終わりです(笑)

間違っても、ハードカバーで読む本ではないです。
どうしても、読みたい人は文庫になってからで十分です。

しっかし、桐野夏生は当たり外れの振り幅がデカイなおい。


                                             2008.07.30

さくら

西 加奈子(著)

2005.02 発売
  小 説

超クソ。

いや、なんで今さらこんなの読んだかっつーと
ま、発売当時けっこう話題になってたから
一応買ってみたんだけど、読んでも読んでも
先すすまなくて、ま、おもしろくないってことなんだけど
で、そのままほったらかしてたんだけどね。

最近文庫になって、本屋でまたプッシュしてたから
がんばって(笑)読んでみたんだけどね。

クソ小説です。なんつーか気持ち悪い小説です。

なんか、家族愛的な物語なんだけどさ。
3人兄弟がいて、で、一番上の兄貴がかっこよくて
スポーツできて、人気者で、みたいな感じで
でも、あるとき事故にあって顔はへんてこりんになって
(周りの人が怪物でもみるような感じになるほど)
車椅子生活になって、で、自殺しちゃうんだけど。

なんだろ、この安売りな不幸自慢。
まったく感動できねーよ。なんか気持ちわりーんだ。
(もちろん、障害者が気持ちわりーとかじゃなくて、そこから
感動(涙)を発生させようとする意図が気持ちわりー)

そういえば、タイトルの「さくら」って登場する犬の名前なんだけど
一見、重要なポジションとして、もしかしたら影の主人公的な
ポジションとして設定されてるかもしれないんだけど
まったくいらねー。

なんの必然性もなければ新しい手法でもなく(犬の気持ちを人間のセリフとして
表現しているところが数箇所あるのだが・・・)まったくいらねー。

ひさしぶりだな、こんなクソ小説。

いろんなレビューみてたら、おもしろいの見つけたんで紹介します。

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はじめて読み終わった本をすぐに捨てました。
そんな体験をしたのは、この本が初めてです。
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(笑)

いや、このあと、面白くなかったから捨てたわけじゃなく
リアルすぎてどうのこうのとかって書かれてるんだけど
要するに、この人も気持ちわりーって話だ。

あー気持ちわりー小説だった。オレも捨てよう(笑)


                                             2008.05.06

異次元の村

篠田 秀幸(著)

2006.02 発売
  小 説

クソ。
なんだこれ。いや、読んだオレが悪いんだが(笑)
そもそも「異次元の村」っつーセンスのひとかけらも感じられない
タイトルで気付くべきだったか。

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与えられるがままの、餌をむさぼる家畜そっくりに、黙々とエネルギーを
補給する人々。まさに村人たちは飼われていると男は思った-。
無限に反復される日常に倦み疲れた男と、彼が迷走の果てに見た
「異界」の物語。
------------------------------------------------------------------------
とかっていう、帯の推薦文で買ってしまったわけだが。
なんつーか、たぶん、カフカとか安部公房の世界観ねらってんだと思うけど
クソだね。

もう、表現がまわりくどいったらない。
なんだこいつ(笑)


                                             2008.04.02

ラットマン

道尾 秀介(著)

2008.01 発売
  小 説

いや、おもしろくねーこともねーんだけどさ。
如何せん、いろんなとこで評価高かったもんで。
よくあるフレーズだが、著者最高傑作!的な宣伝もあったし。

だから、かなり期待しちゃたのがマズかったかな(笑)

そこまで、おもしれーか?って感じ。
「複数の伏線が張られていて・・・」なんて評価もあったけど
そんなでもねーな。

そもそも、そんな高評価につられて読んだというよりは
14年間続けているアマチュアバンド内で起きる殺人事件、
そして場所は練習スタジオ、っつーシチュエーションに惹かれて
読んだんだけど。

ほら、どっかのクソバンドも、もうすぐ結成16年っつーとこでさ(笑)

ま、読んでも損することもないと思うけど
文庫出てからで十分だな。

                                             2008. 04.02

チーム・バチスタの栄光

監督
中村義洋

出演
竹内結子
阿部 寛
吉川晃司



2008.02 公開
   映 画

これはないだろ。

原作はおもしろかったし、監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」撮った人だし
期待しすぎていたのかもしれない。

でもな、それにしても、ちょっとな、っつう感じだった。

もともと原作では男だった田口って医者が竹内結子になってて
ま、写真の2人が主人公って感じだから、この役が男2人っつーのは
ビジュアル的にあれなんだろうから、ま、あと話題的にも
今をときめく「お・は・な・や・さんっ」でお馴染みの女優
竹内結子を起用することでの動員増は見込めるのだろうが・・

オレはなにも原作に忠実な映画化を求めているわけではない。全然ない。
一回原作をぶっ壊して作るのも映画のおもしろいところだろうし、
映画監督の腕の見せ所でもあるだろう。

つっても、竹内結子の役はあれとして、別にこの映画は
原作をぶっ壊してるわけではない。つうかほぼそのままだ。
だけど、なんだかなーだった。

まぁ、おもしろくないわけではないのかもしれないが
わざわざ映画館でみる必要はないだろう。

来年あたり、テレビでやったら、まぁ、見たらいいんじゃないかな。
原作の小説はおもしろいよ。

                                             2008. 02. 11

太陽の塔

森見 登美彦(著)

2003.12 発売
  小 説

うーん、ダメだったな。
やっぱ森見は読んでおかなきゃな、とか思って読んでみたんだけど。

いや、オレが好きそうな感じなんだよ。
ストーリーといい文体といい。でも、なんかあれなんだ。

ま、でも、この作家は、今まで何度も話題になってたのに読まなかったってことが、
いや、もちろん、ちょろっと立ち読みとかはしてたんだけど
何かが引っかかってたんだろうな。その結果がこれだろう。

ま、ただ、この作品がたまたまダメだっつーこともあるから
他のも読んでみてーな、とは思えた。
おもしろくねー本読むと、もうこの作家の小説読まねーわ、と思うのがほとんどだが
森見は、いや、他のはおもしろいかもしれない、と思わせる何かがあった。

ま、そのうちなんか読んでみるわ。


                                             2007. 12. 03

ロミオとロミオは
永遠に

恩田 陸(著)

2006.07 発売
  小 説

クソおもしろくねー。
なんか近未来モノなんだけどさ。

ひさしぶりに読んだ時間返せと思ったよ。
しかし、その怒りには内容のつまらなさに加えて、
自分にミスがあったことも白状しよう。

オレは普段、あまり古本っつーか中古本っつーか
まぁ、ブックオフみてーなところで本を買うことは少ないんだけど
ま、理由は特にないが、で、なぜかこの本はたまたまブックオフで買ったんだ。

なんか、サクサクって読める感じの、だから文学的なやつとか
重い内容のはさけて、なんかねーかなーと思ったわけ。

で、そんな思いに最適なのは、しかもブックオフに大量に
置いてあるだろう作家といったら、東野圭吾か恩田陸になるじゃない?
まぁ、知らねーよって言うなよ。そういうことにしといてね。

で、何読もうかなーとか思って恩田陸のところ見てたら
けっこう上下巻のやつが多くて、で、中古だから必ずしも
上下巻とも揃ってるわけじゃなくて、だから気をつけなきゃならないのが
もちろん、間違って「下巻」を買うなんて論外だし
「上巻」だけ買うのも避けたいところだ。

だって、上巻読んだら必ず下巻読まなきゃなんねーし、
で、上巻を中古で買ったのに下巻を新品で買うなんて嫌でしょ?
だから、その中古本屋に上下巻が揃っていない場合、
他の中古本屋でそれを探すことになり、そんなのとてもめんどくさいじゃない?

だから、かなり慎重に選んでこれ買ってきてさ。で読み始めたんだけど。
したらさ、なんか嫌な雰囲気なわけ。
で、よくよく見たら表紙に「上」とか書いてんの(笑)

なんでよ?あんだけ慎重に選んだのに「上巻」だけ買ってきちゃったよ。
まぁ、それでも、あきらめて読み進めたんだけど。

その内容がさ、おもしろいようなおもしろくないような(笑)
それでも読ませるところが恩田陸のすごいところだけど
途中でやめるには少しもったいない感じで、だからといって
わざわざどっかのブックオフとか行って「下巻」探すのもめんどくさいし。
もちろん新品を買うほどおもしろくないし。

って、ことで結局ほかのブックオフで探して下巻買ったんだけど(笑)
ま、全然苦労しなくて1件目で見つけたんだけどね。

で、読み終わったんだけどさ。
もともと、恩田陸は最後の最後まですげーおもしろくて
で、最後に「なんだこの終わり方」ってがっくしする作品多いんだけど
これはそれの最たるものだね。

「ここまでいろいろ引っ張っておいて、これはねーだろ」的な。
「苦労して下巻買ったのに(苦労してねーけど)これはないな」的な。←オレのミス

絶対読むべきではないね、これ。時間がもったいない。
下巻買いに行く時間とか←オレのミス

                                             2007. 10. 11

大日本人

松本 人志(監督・主演)

2007.06 上映
   映 画

今、もっとも評論しづらいものの1つと言えるのではないだろうか?
興味はあったから、いままで、いろんな映画評論家のコメントも見たし
もちろん一般人の意見もたくさん見てた。

「おもしろい」と「おもしろくない」に分ければ、どうだろ、
4:6もしくは3:7くらいで「おもしろくない」という意見が多いのではないだろうか?
特に「映画評論家」と呼ばれている人に否定的な意見を多く見るが
大絶賛的な意見はないような気がする。(オレは見ていない)

まぁ、評論家の人たちは、あれだろな手放しでは褒めれないんだろうな(笑)
なんつーか、松本を、この映画を認めることによって
「映画評論家」としての「レベル」を下げる恐れがあるからね。
つーかプライドが許さないっつーか。
まぁ、評論家は映画界に限らず、新しい才能を簡単には認めないものだけどね。

だからといって、強く完全に批判できていない腰抜けな評論家も多い。
なぜか?それは松本が笑いのプロで、この映画は「笑いの映画」でも
あるからだろう。
「笑い」について正面きって松本を否定するのはやっぱり難しいもんな。

というわけで、見てきたよ。

感想はね、そうだな、難しいな(笑)
「おもしろい」か「おもしろくない」かって聞かれたら
残念ながら、オレとしては後者だ。「見た方がいい?」って聞かれたら
「うーん、どうだろね?」って感じか。
今、他でけっこうおもしー映画たくさんあるから、
「どっち見るかなー」って迷ったら、大日本人は選ばないほうがいい、って感じか。

オレは、映画について詳しいわけではないから、「映画」としてどうなのかは
わからないが、少なくとも「映画的」ではあったと思う。
よく、「テレビのコントの延長だろ」的なコメントを見るが
それは違うと思う。オレにはちゃんと「映画」に見えた。

で、「笑えるのか?」と聞かれれば、まぁ、何ヶ所か笑えたが
それは、もちろん爆笑には程遠い、鼻で「ふんっ」って笑う程度の笑いだ。
(バカにした意味じゃなくてね。)
たぶん授業中にこっそり見ても、笑いをこらえる必要はないんじゃないかな、って感じ。
この映画で笑えるとすれば、かなりハイセンスな笑いを感じれる人だろう。

なんて言えばいいのかな、しっかり見てないと笑えないっつーか
いろんなとこに伏線があって、それを見逃したら笑えないっつーか。
だから、たとえばいつかテレビで放送するときも来ると思うんだけど
なんかしながらテレビ付けてて、チラチラ見ててもたぶん笑えないと思う。
わかりやすい笑いは少なかった。

あと、もし今後見るなら、出来るだけ情報を仕入れないで見た方がいいと思う。
何も予備知識なしで見れば、かなり意外な映画だとは思う。

もう、見た人に聞くが、オレはUAのちょっとした服装の変化に
笑ったがどうか?そこじゃないかな(笑)

でも、どうなんだろうな、オレは「笑える」と思ってけっこう期待してたから
「おもしろくない」側になったけど、映画としてはどうなんだろうね?
なんか話しに山がなく少々ダレた気がするが。

あと、見に行く前の予定としては「すんげーおもしかったよ」つって
笑いのハイセンスぶりを見せ付けたかったけど(笑)、ダメだった。
ウソでも「すんげーおもしかったよ」とは言えないなー。

まぁ、なんか、いろんなものが裏に詰め込まれてるような
含みを持った映画だったよ。

ちなみに、お客さんは全然いなくてガラガラだった。
まぁ、平日の夜だからな。
あと、映画が終わったあとの場内はシーンとしてて、たぶんみんな
「な、なんだこれ??」的な感想を持ってたと思う。
そんな空気をビシビシ感じた。
なんつーの、見てたカップルが見詰め合って苦笑いしちゃうみたいな。

ま、でも、せっかくだから見てみれば。
誰か見た人の感想聞いてみてーな。


                                             2007. 06. 19

ツーカイ金剛地くん

戸梶 圭太(著)

2007.02 発売
   小 説

うーん、前半おもしろかったんだけどな。
戸梶圭太読んでみたかったし、この表紙見たらおもしろそうじゃない?(笑)

なんか、ドラマ評を書いてるはちゃめちゃな新聞記者が主人公なんだけど
途中、記憶喪失になったり、頭おかしくなってバンパイヤーになったり
もう、とにかくはちゃめちゃなストーリーで。

で、後半タイムスリップして、自分の歳も8歳くらいになって
それからが、ダレたな。(表紙はそのシーンと思われます)
前半の勢いのまま終われば、おもしかったんだけどな。

って、何書いてるかさっぱりわかんないでしょ?(笑)
バンパイヤーとかタイムスリップとか。

でも、そういう小説なんだもん(笑)


                                             2007. 03. 04

失われた町

三崎 亜記(著)

2006.11 発売
   小 説

ダメだな。
もうたぶん読まねーな、三崎亜記。

この3つ下で「バスジャック」ってのにもダメだししてんだけど
で、「次回作で決まるな。本物なのかニセ者なのか。」
って書いてあんだけど、ニセ者だったわ(笑)

いやね、これもどうかなーって思ってたんだけど
あるオレの好きな評論家(かなり毒舌のね)が
けっこういい評価してたもんだからさ、読んでみたんだけど。

っつうか、途中で読むのやめた。おもしくねーんだもん。
なにがって、たとえば登場人物の名前で「脇坂さん」ってのがいて
このネーミングが嫌だね。狙いはわかるけどさ。

あと、けっこう重要な舞台になっているペンションがあるんだけど
それが「風待ち亭」って名前なんだけど、センスねーな。
狙いはわかるけど。

この「脇坂さん」と「風待ち亭」ってネーミングで読む気なくなるもんなー。
狙いはわかるけど(笑)

で、三崎亜記はこの作品で第136回の直木賞候補にもなってたんだけど
1月16日発表だったんだけど、今回該当者なしだって(笑)
ま、別に直木賞は「作品」にやるってよりは「作家」にやるって賞だとは思うんだけど
それにしても、ま、この作品での受賞はねーな。

そういえば、今回、荻原浩の「四度目の氷河期」も直木賞候補になってたけど
これも、つまんねー小説だった。
ま、荻原は好きな作家だから受賞してほしいとは思うんだけど
ま、今回は該当なしでOKだな(笑)
白石一文も受賞してほしかったけどね。

ま、とにかく、さよなら三崎亜記。

                                             2007. 1. 29

僕達の戦争

原作・荻原 浩(著)

2006.09.17 放送
   テレビドラマ

なんだかなーだった。
小説の方はおもしろかったからレコメンしてたんだけど
ドラマはあれだ、ダメだったかな。

テレビだからしょうがないと思うけど、特撮系がショぼい。
原作に忠実ではあるけれど、そこがおもしろくない。
わざわざ映像化するんだから、どうにかしてくれよ。
どうすればいいのかはわからないけど(笑)

で、このドラマのサイトがあるんだけどさ
で、掲示板があるんだけど、「よかった」っていう意見しか載せてないんだよ。
ま、一応バランス考えて、多少批判的な意見も載せてるけど
基本的に「よかった」ばっかで、つまんねーの。
ほんと、こういう掲示板ってつまんねーよな。

で、最後帰ってきたのは「健太」か「呉一」か?ってのが話題の中心なんだけど
(詳しくは、まぁ、小説でも読んでみて)
そこは、重要じゃないし、作者も決めてないよきっと。
どっちにもとれるように書いてるよ、これ。
で、視聴者に議論させると。思うつぼだね。

まぁ、でも、テレビだとこんくらいのものになっちゃうのかね。

                                             2006. 9. 18


初恋

中原 みすず(著)

2002.02 発売
   小 説

なんかさ、なんかの映画見に行った時、これ原作の映画の予告みて
おもしろそうだなーって思ってて、んで、映画行けそうもないから
原作買ってみたんだよね。

あの「三億円強奪事件」の犯人は、実は18歳の少女だったっていう話。

これだけ見たらおもしろそうでしょ?

で、舞台はもちろん「三億円強奪事件」があった時代で
「学生紛争」やら「ジャズ喫茶」やら、ま、そんな時代で。

もちろん、タイトルが「初恋」ってだけあって別に「三億円強奪事件」が
物語の中心ではないんだけど、じゃあ「三億円強奪事件」はなに?
ってことになるんだけどね。

それは時代を表すツールなのか、もしくはなんかのメタファーなのか
さっぱりわからないけど、「なんか無理っくりだなおい。」って思った。

ところどころ台詞もおかしい気がするんだよね。
「私は〜なのさ。」みたいな。うまく伝わらないと思うけど。
いくらこの時代でもさ、っていう。

不器用な若者たちのの青春群像でした(笑)

                                             2006. 8. 08


バスジャック

三崎 亜記(著)

2005.11 発売
   小 説

がっかりだ。
この小説は三崎亜記の2作目になるわけだけど(短編集です。)
デビュー作はおもしろかっただけに→(去年れこめんしてます。)
期待の新人の一人だったんだけどなー。

もう、なんつーの?「世にも奇妙な物語」用に書いたような話ばっかでさ。
いや、実際にテレビの「世にも奇妙な物語」でやったら
おもしろいかもしんないけど(笑)

前作「となり町戦争」も実際にはありえない(100%ないとは言えないけど)話で、
だって、となり町どうしが戦争するんだからね。
でも、その中に何か深いところがあたんだよ。

たとえば今世界で起きている戦争だって
実際、日本人には実感ない訳でしょ?
テロで何人死んだっつったって、それはあくまでニュースの中の話で。
でも、実際人は死んでるっていう。あと、お金(利権)なんかも、もちろんからんでて。
そんなこんなを、となり町どうしの戦争で表現したっていう。(それだけじゃないけどさ。)

でも、この本は違う。何度も言うけど「世にも奇妙な物語」だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
表題作の「バスジャック」なんて「今、バスジャックがブームである。」的な文章で
始まるんだよ。で、バスジャックを国でも認めてて・・みたいな。
こういった、ま、SFっていっていいのかな?古くは筒井康隆とかさ
ま、嫌いなジャンルではないんだけど、なんせデビュー作がよかったから
これも期待してたんだよね。

でも、ま、この本最後の「送りの夏」って短編だけは、なかなかよかったから
次回作で決まるな。本物なのかニセ者なのか。


                                             2006. 5. 30

陰日向に咲く

劇団ひとり(著)

2006.01 発売
   小 説

まぁ、おもしろかったんだけどね。
でも、そんな、あれだな。
各方面で絶賛されてるし、すげー売れてるらしいから
買ってみたんだけど、期待しすぎたかなって。

確かに、上手いとは思う。
けど、それは「劇団ひとりが書いたにしては、上手い。」って域を出ないな。
言われてるように、人間を観察する目はあると思うし
表現も処女作にしては上手い。っつうか違和感なく読める。
短編集なんだけど、短編ごとのそれぞれの主人公が
少しづつリンクして物語がつながっていくわけだけど
それを「上手い!」とかって評価してるやついるけど
最近よくある手法だし、ストーリーもとりたてて目新しいものはない。
「劇団ひとりがこれを書いてる。」って思えば笑えるところは
けっこうあるんだけど、それだけだな。

それにしても、だ。いろんな雑誌とかサイトでのレビューで
「すごい才能だ。」とか「絶対読むべき。」なんて言葉が踊ってるわけだが
そこまでではないんじゃないかな。

あくまでも「劇団ひとりが書いたにしては」は、つきまとう。

なんか、絶賛しているやつを見ると
「誰が書いたなんて関係ない。オレはそんな偏見はしないよ。
おもしろいものは、おもしろいって認められるオレって器デカイだろ?」
って感じに思える(笑)

ま、読みやすいんで、あまり小説読まない人なんかにはオススメできるけど
わざわざハードカバー買って読むまでのもんじゃないな。
オレは買っちゃったけど(笑)

劇団ひとりが、また、小説書いたら読んでみたいとは思うけど
「劇団ひとりが書いたにしては」は、つきまとっていくだろな。しばらくは。
ま、それはそれでいいとは思うけど。

だれだれが書いたから、どうだ。ってのはどうしてもつきまとうからね。
それが、いい方向にいけば
「なんだかよくわからないけど、村上春樹が書いてんだから
おもしろいことにしておこう。」みたいな感じになるし(笑)

ま、あせって読むまでの小説じゃないよ。
文庫になったら読んでみればいいんじゃね?

                                             2006. 3. 19



原田 宗典(著)

2006.03 発売
   エッセイ

何年か前、そーだな10年とか20年前になると思うけど
エッセイといえば原田宗典、原田宗典といえばエッセイってな時代があった。
ほんとおもしかったし。
小説も、なかなかおもしろいのあってさ「スメル男」とか。

で、この人、自分でも公表しちゃってるけど
うつ病で、けっこうしんどいやつみたいで
ま、そのせいもあるんだろうけど、もう、ぜんぜんダメなんだよな。
家族いるんだけど、愛人がどーたらこーたらとかも
よく言われてたなー

ま、でも作家なら、うつ病も愛人もそんなめずらしい話ではないと思うし
ま、オレが思ってるだけでホントはどうか知らねーけど(笑)

この「し」ってタイトルの本も、ま、結局パラっと立ち読みして
おもしろくねーから買わなかったんだけど
なんか、昔とおんなじ感じっつうか、宗典風に表現するとトホホな感じで
全然読む気しねーよ。

もう、ダメだな、きっと。

                                             2006. 3. 14

KIRIN NUDA

2006年発売

    飲 物

やっとわかってきたか、飲物メーカー。
もう日本茶はいらないんだよ。次から次って同じようなの発売してさ。

で、これからは、水だ水。ただの水じゃないよ。炭酸入りだ。
炭酸入りといっても「炭酸水」じゃだめなんだよ。
酒屋で売ってるようなさ。
オレがもとめてるのは、発泡性のミネラルウォーターって言ったら
伝わるかな?
日本じゃあんまりメジャーじゃない外国のミネラルウォーターには
けっこうあるんだけどな。ほどよい炭酸入りの水。

で、この「NUDA」は炭酸キツイんだよ。ダメだな。ただの炭酸水だ。ソーダだ。
ソーダ割りでもつくっとけって感じだ。

で、そのへんわかってるのがポッカの「アクアリモーネ」だ。
ほどよいレモンフレーバーもいい感じだ。

それにくらべて、このNUDAときたらさ。
だいいち、カタカナで「ヌューダ」って書いてあんだけど
どうやって発音すんだよ?これ。「ヌーダ」でいいだろ「ヌーダ」で。
                
                                         2006. 2. 21

EROTICAのメンバー
ベース担当

函館出身
  人 間

ラバーバンドピストルの暫定世界チャンプ。

バンドの練習スタジオに「おでん」を買ってくる男。

ダメだ。本当にダメな人間だ。

                                         





                                         2006. 2. 20

砂漠の薔薇

新堂 冬樹(著)

2006.01 発売
 小 説
どうしたんだろう?新堂冬樹。
すごい好きな作家だったんだけど、ここ何作かはダメダメだ。
もう終わったか・・・

もともとノワール(退廃的、悲観的な世界)書かせたら
マジおもしろかったのに。
闇金融とか新興宗教とかヤクザとかのおもしー小説はいっぱいあるんだけど。

そんなノワール作家が、何年か前に「純愛書く」とかっつって
ま、今でもノワールじゃない「純愛モノ」も書いてんだけど
どれもこれもダメだわ。その辺からネタ切れだったのかな、やっぱり。
どうしても「ノワール新堂」のイメージが抜けないんだよ。
簡単に人殺してもらわなきゃダメなんだよ(笑)新堂にはさ!

んで、この小説は、ま、ノワールっちゃあノワールなんだろうけど
展開も普通で、結末も「これで終わりかいっ」つうさ。おもしくないわ。
相変わらず、読みやすいことは読みやすいんだけどな。
すぐ物語に入っていけるっつーか。

でも、それだけだ。ほんとダメになったな。飽きたよ、もう。

                                             2006. 2. 19