あいとせいしゅんのひび
2013年10月分

   
最新月にもどる

 2013/10/30(水)                              『個性』
 

先日、困ったことが起きたんだ。
ライブをやった時だ。

その日はオレら以外に対バンとして6、7組出演していたのだが、
そのほとんどは大学生を中心とした若者だったんだ(たぶん)
だからお客さんもその辺の年齢層が多くて。

あるバンドが終わった時、オレはそのバンドのあるやつに
話しかけようとしたんだ。なかなかかっこいい演奏だったからだ。

オレはライブを見た時、いつもできるだけ誰かに話しかけようとしている。
なかなかできないけどね(笑)
それはかっこいい演奏してたやつでもいいし、おもしろいこと
やってたやつでもいい。曲名とか歌詞で印象に残るものがあったら
それについてでもいい。

基本は「褒める」ために話しかけるのだが、ま、それはあたりまえだろう。
初めて話すやつに「あのさ、なんだおめーのギターだっせーな」とか
言うわけないだろう。
いや、まぁ、そもそもオレ以上にだっせーギターにお目にかかることは
めったにないけどね(笑)

なぜ褒めるかといえば、いい人に見られたいからだ(笑)
いや、ちょっと違うな。もう別に誰にどう思われても特に
どうってことないんだが、なんか、ほら、人を褒めておけば
いいことあるかなって(笑)

で、あるやつに話しかけようと思っていたんだ。

そこのライブハウスは、演奏が終わるとステージを降りて
控室を通って客席側に出てくるつくりになっているんだ。

オレは控室から出くるそいつを待っていたんだ。
何人か出てきたんだが、なかなかそいつが出てこない。
いや、よく見たら、もう出てきてたんだ。
つうか、あれ、もしかしてあいつかな?って。

服装が変わっていたんだ。
変わるっつっても、ニット帽(寒さ用じゃなくてオサレ用)かぶって
上着を着ただけなんだけど。
でも、いまいち顔に特徴がないというか、ま、よくいるスマートな
若者って感じでさ。
あいつだよな?ってちょっと自信がなくなったんだ。

でも、ま、とりあえず「ニット帽にメガネの彼ね」と認識しておいたんだ。
で、ちょっと目を離してたら大変なことになったんだ。

ニット帽がもう1人いたんだ。

同じよなオサレニット帽だ。そしてメガネ。
そしてズボンも七分丈のクロップドパンツみてーなので。

すごく似ているやつが二人いたんだ。

もう、どっちだかわからない。
で、よく見てみるともう1人同じようなかっこうの若者がいるじゃないか。
ニット帽メガネが三人だ。

もうわからない。

まいったな、と思って全体を見渡すと、なんつーかみんな同じような
ファッションなんだ。3種類くらいしかバリエーションンがない。

こんなんでいいのか!若者よ(笑)
没個性すぎるぞ。

いや、違うんだよね。悪いのはきっとオレの目だ。
もう、オッサンだということだね?いや、オッサンなんだけど(笑)
きっと、若者の目で見れば、どっかこっかいろいろ、
なんか違いがあるんだろう。

あるんだろ?

でも、オジサンの目には同じに見えちゃってさ!(笑)
年取るとダメだね。
きっと、オレ達が若いころも、その上の世代の人に
同じような格好しやがって、って思われていたんだろうね。

そうだよね?

今が特別に没個性って訳じゃないんだよね?

いや、みんなオサレなんだよ。昔よりは確実に。
こざっぱりしてスマートで。
でも、なんかアレだよね。

年寄りの戯言でした。
 

 2013/10/28(月)                               『ニオイ』
 

ツン、と鼻をつく臭いの方向には随分とくたびれた感じの
サラリーマンが立っている。
すえた臭い、というのだろうか。カビ臭い。

そこは地下鉄の中だ。
臭いは男が読んでいるカバーのついていない古い文庫本から
漂ってくるのだろうか。
それとも、寒くなってあわてて押し入れの奥から引っ張り出した
シワくちゃのコートの臭いか。

やけに臭い。

オレは朝から勘弁してくれよ、そう思って場所を移動する。
年齢不詳の女の後ろについた。会社勤めには見えないが
こんな朝からどこへ行こうとしているのか。

地下鉄の揺れで女がグラっとオレの方にバランスを崩した。
その「動き」によって女から臭いが漂ってきた。

今度は天ぷらのニオイだ。

いや、天ぷらかどうかはわからないが、とにかく揚げ物油の
ニオイだ。夕暮れ時、どこかの家庭から漂ってくるそのニオイなら
食欲をそそるのかもしれない。

ただ、今は朝だ。

臭い。

たとえば二日酔いでそのニオイをかいだなら吐き気を
催していたに違いない。
そんなニオイだ。

昔、オレがある会社で営業マンをしていたとき、多くの同僚が
「同じニオイ」だったんだ。誰でも一度は名前を聞いたことのある
有名なコロンのニオイだ。

当時、多くの男たちがバカの一つ覚えみたいにそのコロンを
使用していたと記憶している。
オレは他人と同じモノを使うのが嫌いだし
そもそも、他人がどうこうより、そのニオイが嫌いだった。

そして、オレがその会社をやめる時、ある同僚からプレゼント?を
もらったんだ。その箱の大きさから嫌な予感はしていたが
やっぱり箱の中にはそのコロンが入っていた。

なんだっていうんだろう?世界をそのニオイで統一したいのか。
やめてもらいたい。臭いんだよ、そのコロン。
一度も使わずにそれを捨てた。

オレはニオイに関して敏感な方かもしれない。
臭いものが嫌いだ。まぁ、誰でもそうだろうが(笑)

もう一つだけニオイに関するエピソードを紹介して終わりたいと思う。
よくある話しかもしれない。

ある時、台どころがほんのり臭かったんだ。生ゴミ系のニオイだ。
そのニオイの出所を探るがわからない。
三角コーナーはきれいにしたしゴミ箱からもそんなニオイはしない。

日に日に、そのニオイは強く、いや、臭くなってくる。
マズイな、そう思った。どこかでなにかが死んでるんじゃないかと。
例えば冷蔵庫の裏でネズミが死んでるとか。

しかし、そんなこともないようだ。なんだろう。
なんか魚臭いんだ。

「あ!魚!」

そう、何日か前に魚グリル、だから引き出しみてーな魚焼くところね、
そこで魚を焼いたはいいが、きっと他にもなにかおかずが
あったんだろうね。
すっかり魚を焼いたことを忘れて、そのまま放置されていたんだ。
それが腐ってた。

だからなんだって話だね。

 

 2013/10/20(日)                              『天体観測』
 

ほんとに営業してんのかよ?ってくらいひっそりとしている。
地の果てのような寒々とした周りの風景がそう感じさせるのかも
しれない。
そういう場所だからこそ、そこにあるのだろう。

天文台に行ってきた。

わりと有名なところかもしれない。
昔、なんかのドラマの舞台にもなったとロケ風景の
写真がいくつも飾られていた。

オレは、ここに来るまでその存在はまったく知らなかったけど。

とにかくまぁ、入口には「営業中」の看板がでている。
まだ外は明るいがなにか星を見ることができるのだろうか。
とても料金をとるような施設には見えないが大人200円と
書いてある。

微妙な値段だ。

600円くらいなら、なんかこう、満足できる天文体験ができそうだが
200円だ。無料なら無料でそれほど期待しないでいられるのだろうが
200円だ。

現代日本において「200円」にどれほどの価値を期待したらいいのか。

受付にはババァがいる。
「実は私、死んでます」といわれても、やっぱりね、と納得して
しまうほど暗い感じのババァだ。

「あの、外明るいけどなんか見えるもんですかね?」
「えぇ(いちいち暗い)、まぁ暗い方がいいですけどね(いちいち暗い)」
「あ、じゃあ、200円ですよね」

200円を払う。

ババァは何も言わない。オレはどうすればいいのか。
勝手に建物に入っていっていいのかわからない。
照明も暗い感じで、中にスタッフがいるとは思えない静けさだ。
静かというか寒々としている。

よく見ると、ババァの後方にジジィがいる。
天文台のスタッフというよりは清掃のパートです、
といった感じの、思い切って言ってしまえば汚ねー感じの
ジジィだ。

ジジィはパソコンを見ているようだが、オレに対してピクリとも
反応しない。

なんなんだ、こいつらは。

「あの、どうすればいいんですかね?」
「はい?(いちいち暗い)観測するんですよね?(いちいち暗い)」
「か、観測?あ、まぁ、そですね。観測しますね」
「じゃあ、今行きますんで」

オレは寒々とした建物に入る。
本当に営業しているのだろうか、とにかく寒い。
室温もそうだが(暖房は入っていない)雰囲気がとにかく
寒い。客はオレ1人だ。もしかしたらここ10年で来客したのは
オレ1人なんじゃないか、そう思わせるほど寒々としている。

まさか、と思ったが、いや、心のどこかではたぶんそうなんだろうな、と
思っていたが、汚ねージジィが出てきた。
驚いたことに「無言」で階段の上を指差す。
オレについて来い、ということらしい(笑)

そこは思っていたより狭い場所だった。
よくある天文台のドームの中のようなところだ。
イメージ6畳くらいの広さだ(笑)
そこにデカイ天体望遠鏡がある。
デカイ、と思ったがジジィに聞いてみると
国内レベルでも、別に大したことない大きさだそうだ(笑)

ここからジジィが豹変する。

それは「職人」と呼べばいいだろうか。
手動の部分と電動の部分を巧みに操って天体望遠鏡を
ウィーン、ウィーンと動かす。思っていたよ大きな動きだ。
時にはドーム上部の屋根をブーンっといって開閉させる。

その天体望遠鏡の動きはモビルスーツのようだ(笑)

そして、なにかに標準が定まったようだ。
ジジィはさっき階段の上を指差した時と同じように
無言で望遠鏡の「覗く」ところを指差す。
もしかしたら、ジジィはニヤリとしたかもしれない。

オレはわくわくした。そこにはどんな宇宙が広がって
いるのだろうか。なんか月のクレーターみたいなやつが
ドカーンと、そこにあるかのように見えることを期待した。


これはなんだろう?ちなみに真ん中のハナクソみたいなのが
見るべき惑星です。

「えーと、なんすか?これ」
「わからない?」(ジジィがなぜか馴れ馴れしく話し出した・笑)
「えー、まったくわからないですね」
「金星」

金星らしいです。

「へー、すごいっすね。(全然そう思っていない」
「写真撮っていいよ」
「え?」
「そこの覗くところにカメラのレンズ当てれば撮れるから」
「あ、いや、オレの携帯、変なカメラだから、ダメじゃないかな」
「大丈夫だって、撮れる撮れる」(うるせーわ)
「あ、じゃ、まぁ」

で、撮ったのが上の写真です(笑)

なんか、こう、もっとドカーンとしたのを見たいオレは
「月とか見れないんですか?月とか」
「うーん、まだ時間的に、どうだろ」
と言うやいなや、またウィーン、ウィーンって巧みの技で
モビルスーツを操作する。

そしてまた無言で指差す。

おー!月の表面がすんげー見える。これこれ、オレが見たいやつ。

「すげー、すげー」といって見ていると、ジジィが大きめの
パネルを持ってきて、それは月の表面がグーグルアースみたいに
写っているやつで、地理的な?なんとか山脈とか
なんとか海(実際には水はないのだが「海」という名がついている)
という説明がはいっているもので、いろいろ説明してくれた。
今、この部分見えるでしょ?とか。

そして、そのパネルをよく見ると「アポロ」が着陸した
場所までついている。

それを見てオレは言った。
「アポロって本当に月に着陸したんですかね?」
都市伝説の一つであるアポロは実際に月には
行っていないというアレだ。

ジジィはここでもニヤリとしたかもしれない。
キタキタ、という顔だった。
ジジィは自信たっぷりに言った。

「行きましたよ、間違いなく」

「間違いなく」ときた(笑)

オレもこの辺には(都市伝説には)ちょっとうるさい(笑)
いろいろ質問をぶつけてみる。

真空の中、旗がどうしてユラユラしたか。
違う場面の写真で彼方に映っている山脈の形が同じなのはなぜか?
仮に着陸したとして、帰りは月表面から飛び立って軌道に
乗せることはできたのか?
などなど。

もう、こういうのを「水を得た魚」と言うのだろう。
ジジィは少々興奮気味に、だけどきっとそれは的確に説明してきた。
その「活き活き」っぷりに気をとられ、どういう説明だったか
あまりよく憶えていない(笑)

憶えているのは「よく月の砂の上に足跡がくっきり残るのは
おかしいと言われるけど、月の砂は角ばっていて
サラサラしていないから残るんだよ」
って説明くらいかな。ちなみにオレは足跡について
質問はしていないけど、勝手にジジィが語り出した(笑)

で、月の話が終わると、今度は頼みもしないのに
ウィーン、ウィーンだ。今度はほぼ真上を向いていて
覗き辛い。が、やっぱり無言で指差す。さぁ、覗け!と。

そこには光り輝く星があった。夜空によく見る星だ。
特に惑星の表面が見えるとかではない。
光り輝く、言ってみれば「ただの星」だ。

「なんだかわかる?」
ジジィが友達のように聞いてくる。
「いや、まったくわからないですね」
「わかるって」

まさか「わかるって」と言われるとは思わなかった。

「小学生の時に習ったでしょ」
もしかして、オレはバカにされているのだろうか?

「うーん、北極星かな」

「方向違うでしょ」
やっぱりバカにされているのだろうか。
「わかわない?」
だからわかんねーつってんだろ。

「こと座のベガだよ」

この時のオレの気持ちがわかるだろうか。

例えるなら、そうだな、どこかお店で友人と食事中、曲がかかって
いたとしよう。そこで友人が「なつかしい曲だな」なんて
言って。オレは「え?なにこの曲。オレ知らねーわ」
そこで友人が言う。

「ファンモンの2枚目のアルバムの3曲目でしょ」

まったく意味不明、ということだ。

まぁ、「ベガ」という星が存在するのは聞いたことはあるけど
「こと座」の一部だとは知らないよね。

とはいえ、まぁ、かなり楽しんだオレは階段を下りていく。
そこには展示室、みたいなところがあって。
もう、なんだ、やっぱり寒々としているんだ。

展示パネルを見ていると、B級ドラマなら
「ひゃっ」といって飛び上がってしまうようなタイミングで
まったく気配を消したババァが背後から「ビデオ見ますか?」
って話しかけてきたんだ。受付にいたババァだ。

「あ、はぁ、見ます」

まったく期待していなかったからか。
それはとてもおもしろいビデオ上映だったんだ。

太陽系の惑星の話が中心だが、わりと最近撮影した
映像も豊富で、なにより驚いたのが
その惑星ごとに変わるBGMがオサレサウンドで
ステキなものになっているんだ。

200円にしては上出来だ。

これなら300円払ってもいい。

ところで、なんちゃらチキンの曲ってなに聴いても             
天体観測に聴こえるよね。

 

 2013/10/17(木)                                『電波』
 

一週間くらいネットがつながらないと思ってたんだ。
仕事で何日間かすんごい田舎に出張で。
携帯の電波も弱くて。PHSの電波はないみたい。

温泉ホテルみたいところに泊まってるんだけど、
見るからにネットつながりません、って感じで。
一応、のノートパソコン持ってきてるから
部屋で試してみたけど、電波飛んでなくて。
もちろん、LANケーブルなんかもなくて。

で、あきらめて何日かネットの無い生活だったんだけど、
なんかいいね(笑)なんの情報も入ってこないって。
ま、テレビはあるからニュースくらいはみるけど
なんかぼんやりした情報ばかりで(笑)

で、なんかのタイミングで一応フロントの人に聞いてみたわけ。
「ここ、ネットなんかつながらないですよね?」って。
したら「申し訳ありません、部屋まではちょっと電波が・・」
「ん?どっかつながるところあるんですか?」
「はい、ロビーでしたら無線LANの設備ありますので」

っつーことでこれ書いてるわけです。
ネットなし生活2日間くらいで終わりました(笑)

もうね、日本全国どこいってもネットつながっちゃうんだろうね。
ちなみに、ここ、近くにコンビニはありません。
そんなとこでも、もう、アレなんだね。

いや、個人宅だったら電話線もあるんだし最低でもADSL的なのは
あたりまえにあるだろうし、スマホなんかでは
ネットにつながるんだろうけど、温泉的なさ、宿泊施設でさ、
田舎のさ、そんなところにも無線LANだもん。

もうネットから逃げることはできないんだね(笑)

田舎にいるとさ、コンビニとかは別に恋しくならないんだけど
なんか、朝の通勤ラッシュの(つっても、札幌はそれほどでもない   
と思うが)混雑した地下鉄とか恋しくなったり。なんでだろ(笑)

で、夜とかけっこう時間あるんだけどさ、こんな時こそ、
とか思うんだけど、まったく作詞とかはできないよね。
結局、時間あってもなくても作詞ってできないね!

 

 2013/10/14(月)                                『武道』
 

それほど特別な光景ではないのかもしれないが、
でも、オレは今まで見たことなかったし、だから「え?」と
思ったんだ。

横断歩道を渡っていたおばさんが柔道着を着ていたんだ。

年のころ60歳前後だろうか。そのがっしりした体系は
もしかしたら柔道を指導する側なのかもしれない。
すぐ近くに小学校があったし、そこで児童に柔道を
教えているのだろうか。

しかし、どうなんだろう。武道を志すものとして
柔道着のまま外を歩くとはいかがなものか。

いわゆる「ユニフォーム」を着たまま外を歩くのは
なんら珍しいことではないだろう。
野球少年だったりサッカー少年のそういった姿は
よく目にすると思う。

武道系でも例えば地下鉄移動をしている弓道部の
高校生らしき姿はよく見るし。

だけど柔道着を着たまま地下鉄乗ってるやつは見たことないな。
ないよな?地下鉄に乗らないにしても、柔道着のまま
外を歩いてるやつっているか?

それに加えて、おばさん、だ。おばさんが柔道着を着て
横断歩道を渡っている。いや、この際、横断歩道を渡る、
という行為はどうだっていい話なのだが、そりゃあ、おばさんだって
横断歩道は渡るだろう。

しかし、柔道着を来て外を歩いているおばさんは
そうそう目にすることはないのではないだろうか。

そして、お願いだからオレの予想よ、当たっていてくれと思う。
だから、小学校なりなんなりに行って柔道をしてくれよ、ってことだ。

怖いのは、もし、いや、あり得ないだろうが、
友達の家に向かっていたとしたら一大事だ。
ピンポーン、となって友達が玄関を開けると
柔道着のおばさんがいるんだ。

そして、そのおばさんは柔道の経験がないんだ。
じゃあ、誰の柔道着なんだよ?って疑問がさらに浮上する。

予想するに、たぶん、息子の柔道着だろう。
いや、息子が着なくなった柔道着を着て友達の家に行く、
ってことなら、まだ、なんとか、いや、かなり難しいところだが
なんとか理解できなくもないかもしれない。

これだけは避けたい、そう思うのは
ま新しい柔道着をアマゾンでネットショッピングしていた、
なんてことは頼むからやめてもらいたい。

ありえないと思う。

思うんだけど、だけど、おばさんが柔道着を着て平然と外を       
歩く行為自体、オレにとってありえないことなので
それ以上のことが起きてもありえないってことは
ないんじゃないか、そう思うんだ。

そして、読みとることはできなかったが、胸には大きく名前が
書いてあった(と思う)

おばさんの個人情報は大丈夫だろうか。

ところで、これから一週間くらい、仕事の関係で日記を
更新できない模様。
って、ま、誰もなんにもどうでもいいって話なんだけどさ(笑)


 

 2013/10/12(土)                               『LOST』
 

終わってしまったよ、「LOST」。
海外連続ドラマの1つだ。

全部見るのに2ヶ月くらいかかったかな。
シーズン1からシーズン6まで全121話で完結したんだけど
ものすごく面白かった。もう、至福の時だったね(笑)

アメリカでは2010年に終わったドラマみたいだから
世間からは3年くらい遅れて盛り上がってたわけだが(笑)

でも、そのおかげでレンタル屋さんに行ってもライバルが
誰もいなくてストレスなく一気に見ることができたのは
逆にラッキーだったと思う。
もう、次が見たくて見たくて禁断症状だ(笑)

で、世界的に大ヒットしたドラマだから、ネットには
ファンサイトからブログからレビューから、もう、いろいろと
関連サイトが転がっているわけで、それを見ないように
するのも苦労したな。
なんせ謎の多いドラマで調べたいことがたくさんあってさ。
でもネタばれは絶対に読みたくなかったから。

で、見終わった後、レビューなんかを見てみると
やっぱりいるんだ、「くそドラマ」とか言ってるやつが。
当然だろう。どんなものにもアンチ的なやつはいる。

たとえばオレは、今、全盛期であろうアイドルみたいなものには
くそ程の興味もない。
もっと、一般的に人気のあるところでは、マンガの「ワンピース」
なるものにもまったく興味がない。
いろんな人が薦めてくるので、ちょっと読んだことはあるんだけど
まったくアレでした。

まぁ、価値観はいろいろだからね、しょうがないとは思うんだけど。
でも、同時にこうも思うんだ。

オレは「LOST」を楽しめる側の人間でよかった、と。

ある意味オレはバカなんだろう。
いや、ある意味もなにもバカなんだけど(笑)
おもしろくない、と言ってるやつがよく言うのが
「謎が解明されていない」ってことなんだけど。

確かに「LOST」にはたくさんの「謎」があって
そして、最終回を迎えても全てが解明されたわけでは
ないんだ。

でも、だからなんだっていうんだ?おもしろければいいじゃないか。
所詮、ドラマなんだ。フィクションの世界だ。
そもそも、物語の始まりで飛行機が墜落して40人以上
生き残ってる時点でおかしいだろ、そこで見るのをやめろよ。
「おかしいじゃないか」つって(笑)

ドラマなんだからおもしろければなんでもいいんだ、どうだっていい。

「謎が」「謎が」言ってるやつにオレは聞きたい。
おまえは「かりんとう」の作り方を知っているのか?と。

「かりんとう」とか何の話だよ、そう思うかもしれない。
いや、でも、おまえ、「かりんとう」の作り方って知らないだろ?
でも食べるじゃない。おいしいじゃない。
「かりんとう」を食って「作り方が謎だからこのお菓子はダメだ!」
というやつがいるだろうか。おいしければいいんじゃないのか?

他に、例えば「テレビ」がどうして映るかその仕組みを知ってるだろうか?
別に知らなくてもいいだろ?そんなの「謎」のままでいいんだ。
「LOST」が見られればそれでいい(笑)

ミステリー小説のレビューとかにもいるんだよね、
「犯人がすぐにわかっておもしろくなかった」とか書くやつ。
本当にかわいそうなやつだと思うよ。
他の人が楽しめておまえだけが楽しめなかったんだから。
賢いフリしてるけど、実際、「楽しむ能力がない」だけという。

やっぱりさ、なんでもさ、バカになって楽しまないと(笑)
ミステリー小説とか真剣に読んでどうすんの、っていう。
「うわー、こいつが犯人かよー」とかやってればいいんだよ。

でも「LOST」は本当におもしろいよ。
大抵のことなら「ま、好き嫌いあるからね」で済ませるところだが
「LOST」だけは違う。
「楽しめない人は不幸だ」そう断言したい。

ここ2ヶ月オレに会った人ウザかったろうな。
「LOST見た?」「いや、絶対見たほういいって」つって。
しかも、少々時代遅れの話っていうね。
ま、まだしばらく、それは続くけどね(笑)



 


 2013/10/09(水)                                 『1人』
 

この前、知人から「初めて1人飲みしたさ」的な話を聞いた時
「いいな」と思ったんだ。
なぜなら、オレも「1人飲み」をしたい、と思っているからだ。

その知人は女性なんだが、どっかで飲み会があって、で、
家に帰る途中の、だから家の近所の前から気になっていた
イタリアン的なバーに1人寄ってカウンターで飲んできたという。

けっこう酔っぱらってたから勢いで寄れたみたいだが、
とにかくカウンターに座ってマスター?的な人といろいろ話ながら
飲んだらしい。内容はまったく憶えてないと言っていたが(笑)

オレも「1人飲み」の経験が全くないわけではない。
同じパターンで「酔った勢いで」どっかの店に行って
飲んだことは何度かあったような気はする。
よく憶えてないが(笑)

あとは、出張なんかでどっか行った時、晩飯ついでに
1人居酒屋なんてことは何度かある。

オレがしたいのはそういうのじゃなくて「日常的に」する
「1人飲み」だ。なんの特別なこともない日にするそれだ。

1人飲みにもいろいろなパターンがあるだろう。
仕事帰り行きつけのパブに寄り、騒がしい店内にやっぱり
1人で来ていた常連の友人をみつけて「よう!久し振り」なんつって
グラスをカチンって。

そこには前から気になっているあの娘も来ているかもしれない。
マスターが「これ昇進祝い」なんつってワインを開けてくれるかも
しれない。オサレ系の1人飲みだ。みんながあこがれるところじゃ
ないだろうか。

落ち着いた静かなバーに寄ってバーボンロックをゆっくりなめても
いいかもしれない。
「となりいいですか?」なんつってかわいい女性に話しかけられる、
なんて定番シチュエーションにもあこがれる。
100パーないと思うけど。

オサレな「1人飲み」じゃなくてもいいんだ。
赤ちょうちんで一杯ひっかけるみたいな。
よく知らないけど女将が1人で切り盛りする
小料理屋みたいなところにいって会社のグチを聞いてもらうのも
いいだろう。
スナックみたいのはちょっと嫌かな、オレは。

もっとダサくてもいい。つぼ八のカウンターにもいるじゃない。
とっくりで1人日本酒飲んでるようなオッサン。
つまみは刺身がいいかな。
そういうのでもいいんだ。

フラっと気軽にする「1人飲み」にあこがれるんだ。
だって、なんかおもしろいことが起きそうじゃない?(笑)

まぁ、なんとなく1人で行っても大丈夫そうな店は
いくつか思いつくんだけど、なんせ会社帰りに
「ちょっと飲んで帰るかー」なんてそういう発想になることがない。
家でやりたいことが山ほどあるからだ(笑)
飲んでる暇なんかない。

だけど、そういうのを一回変えて見たらおもしろいんじゃないかなーって
思うんだ。

「今1人で飲んでるけど来ない?」なんて誰かに連絡するのも
いいかもしれない。ポイントは「今度飲まない?」じゃないくて
「今飲んでるんだけど」っていう無理な誘いだ。

「何時くらいまでそこにいるのよ?」なんて言われたら
「おまえが来るまでだよ」なんつってさ(笑)

来たら来たで、オレ、メモに、ま、コースターの裏でいいや、
なんかサラサラって書いてんの。
「なに書いてんのよ?」なんて言われたら
「あ、いや、いい歌詞のフレーズ思いついてさ」なんつって。

妄想しすぎだろ(笑)

まぁ、そのうちチャレンジしてみます。

 

 2013/10/06(日)                             『己に勝つ』
 

この歳になると体力的に「去年の自分に勝つ」ということは
なかなか困難になってくる。
だって、もう歳を重ねている、というよりは一歩一歩
死に近づいている、といっていい歳なんだから(笑)

今日、ハーフマラソンを走ってきた。札幌マラソンだ。
過去を紐解いてみると、今回で5回目の出場だ。

オレが初めてマラソン大会なるものに出場したのが
毎年5月開催の「豊平川マラソン」ってやつで
その10キロレースに出場したのが始まりなんだ。

記憶の中では何回かその10キロレースを経験したあとに
ハーフマラソンに挑戦したと思っていたのだが、
驚いたことに、初めて10キロレースに出たその同じ年の
秋にこの札幌マラソンでハーフを走っていたんだ。

よくやったなオレ(笑)まぁ、結果は散々なものだったが。

今回で5回目ということは、大会に出始めて4年経ったことになる。
いろいろあったなー(笑)

「ジョギング」的なことを始めてからを考えれば実は
もう10年以上経っているんだ。
オレが市民マラソンブームを作ったからね。何回も言ってるけど。
ま、違うと思うけど。

でも、10年前に走り始めたときは、今ほど走っている人は
いなかったような。いや、いたんだけど、今みたいに
おしゃれウェアのきれいなお姉さん的な人は
いなかったよな。

それが今ではなんだか知らねーけど、男女混合グループで
ワイワイ楽しそうに走ってるやつとかいてさ。

どうせ、お前らグループ内セックスばっかしてんだろ!

失礼しました。

でも、グループで走っているやつらは死ねばいいと思ってます。
マラソンは己との戦いなんだよ!
常に自分に問いかけながら走る。
「今歩いたら負けだ。」「もう少し行けるだろ」とかって。

ハーフマラソンだったら「オレはフルマラソン走った男だぜ?」
なんてものもモチベーションアップには欠かせない問いかけだ(笑)

そして、去年の自分との戦いにもなる。
去年の自分に勝てなかったら、もう、「死」に向かって
一直線なんじゃないか、そう思うんだ。
あとは「衰えるだけ」ってのもなんか寂しいじゃない。

だから、今日のレースは「去年越え」するために
1キロラップの時間を設定して走った。
それは下手をすれば途中で苦しくなって「もうやーめた」
状態になる恐れもあったが、とにかく走り出した。

なんか、一回、来年はマラソン大会休もうかな、とか思ってて。
今思ってるだけで結局いつもどおり出場、って
パターンかもしれないが、なんか疲れた(笑)

ここらで休みも必要なんじゃないかな、と思って。
だから、とりあえず、今年はがんばるぞ、って。

強いままで終わりたいから(野口みずき)

ま、普段のランニングは続けると思うけど大会はちょっと、っていう。   

で、結果だ。
この流れなんだから、もちろん、アレだ。

去年のオレに勝ちました!

つっても、1、2分早くなっただけだけど。
いや、でも、今日はけっこういろいろ調子よくってさ。
脚も痛くならなかったしペース配分もうまくいって。

かなりいい走りしたつもりだったんだけど、結果
それほど去年より早くなったわけでもなく。
「去年のオレ強ぇー」と思ったもん(笑)

そんなんで無事今年のレースはすべて終わりました。
しっかし、なんでオレ走ってんのかな(笑)
まぁ、苦しい後のゴールは、そりゃあもう最高なんだけどさ。

で、ゴール後ビール飲んでるおっさんとか
けっこういるんだけど、まぁ、うまそうな顔してるわ(笑)

 

 2013/10/02(水)                          『負のスパイラル』
 

それは「負のスパイラル」が原因なんだろう。

ブスはどうして心までブスになってしまうのか、それを考えてみたい。  
オレも人の容姿をあれこれ言えたアレじゃないが
心は「ブス」になっていないつもりだし、そうならないよう
日々心がけて生きているつもりだ。

答えは既に出ているんだ。だから「負のスパイラル」だ。
答えは出ているのだが、ここ最近、連続してブスに嫌な思いを
させられたので(笑)記録しておきたい。

それはとても些細なことなんだけど。

先週末キャンプに行ってきたんだ。
「普通」のキャンプは今年初だったんじゃないかな。
フェス的なキャンプは何度かやっていたけど。

ニセコ方面のキャンプ場で、初めて行ったところだったんだけど
とてもいい感じでさ。天候に恵まれたのもあって
快適で楽しいキャンプだったんだ。

  普通こういうの大失敗、もしくは期待外れに
  終わるんだけど、今回は、もう最高のデキに。
  焼くのに3時間くらいかかったけど(笑)

  地面で直接たき火OKの貴重なキャンプ場。

ただ、ひとつ、ブスの言動によって嫌な思いをしたのを除けば。

受付を終わらせると、そこで働くスタッフが施設の説明を
してくれたんだ。一緒に歩いてまわって「ここがトイレです」とかって。
二人の女性スタッフがついてきたんだけど。

一人はとてもかわいらしい人で。たぶん新人スタッフじゃないかな。
で、もう一人がたぶんベテランで30代かな。ブスなんだ。

すでにその容姿をはっきりとは思い出せないが
オレの中ではだらしない格好した金髪でデブっとした
レスラーみたいな人、って記憶になってる。
たぶん、実際よりオレの中で悪い方に変換されてると思われるが(笑)
仮にアジャコングと名付けておこうか。

センターロッジのような炊事場兼食堂的な建物に行った時だ。
新人さんがいろいろ説明してくれて、最後に
「10時(22時)消灯になりますので」って言ったんだ。

それに対して、ここはキャンプ場だし炊事場だしライト持ってるし、
オレはこう質問したんだ。
「消灯になった後も使えることは使えるんですかね?
(自分のライト使ったりして)」
新人さんはよくわかていないらしく、アジャに助けてくれ、の視線を送る。

そうするとアジャは、しかめっ面でつっけんどんにこう発言する。
「10時消灯だから」
(つべこべ言ってねーでさっさと寝ればいいだろ。知らねーわ)的な
心の声がそのつっけんどんな態度からはっきりと聞こえる。

そしてこの発言はオレたちに向かってではなく「新人さんにむかって」
発言はれたことにアジャの心のブスさ加減が現れている。

直接オレらに言えばいいじゃないか。弱いからそれができない。
でも新人さんには強い態度で。「そう言いなさいよ」的な威圧感をかもしだして「10時消灯だから」。

なんでブスはいつでも「つっけんどん」なんだろう。
しかめっ面してさ。
別に笑顔で「すみません、10時以降使えないんですよね〜」って
言っとけばいいだろ。

それが「10時消灯だから」

って、つっけんどんに。

違う日、コンビニでの出来事。
いつも行くコンビニだ。そこに敬語を使えないブスがいるんだけど。
ばっさりした茶髪でメガネだ。仮にクワバタリエとしておこうか。

とあるプリペイドカードを買おうとしたら、いつも買っている
1000円のやつがなくて2000円のしかなかったんだ。
レジに行ってクワバタに聞いてみたんだ。
「あれ、これって1000円のやつありませんでしたっけ?」って。

クワバタはこう言ったんだ。
「うち、それしか扱ってないので」

しかめっ面でつっけんどんに。

いや、まぁ、そうなんだろうけどさ。
もっと、こう、ソフトに言えないかね。

つーか「うち」っておまえタダのバイトだろうが。
なーにが「それしか扱ってないので」だ。
何さまなんだよ、おまえは(笑)

「以前はあったんですけど、今それしかなくなったんですよね〜」
とかって笑顔で言えばお互い気持いいでしょうが。

どうしてつっけんどんになるかな。

って、だから「負のスパイラル」だ。
アジャもクワバタも「負のスパイラル」に陥ってしまっているんだ。
それはオレたち殿方にも責任がある。

やっぱりさ、かわいい子には笑顔になるけど、ブスには
冷たくなるもんね(笑)

オレは違うけど。

で、冷たくされたブスが気を悪くしてつっけんどんになってしまうんだ。
で、そのつっけんどんな態度を見て殿方はまた冷たく接してしまう。

「負のスパイラル」だ。

おまえ、つっけんどん言いたいだけだろ(笑)