2013/10/30(水) 『個性』 |
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先日、困ったことが起きたんだ。
ライブをやった時だ。
その日はオレら以外に対バンとして6、7組出演していたのだが、
そのほとんどは大学生を中心とした若者だったんだ(たぶん)
だからお客さんもその辺の年齢層が多くて。
あるバンドが終わった時、オレはそのバンドのあるやつに
話しかけようとしたんだ。なかなかかっこいい演奏だったからだ。
オレはライブを見た時、いつもできるだけ誰かに話しかけようとしている。
なかなかできないけどね(笑)
それはかっこいい演奏してたやつでもいいし、おもしろいこと
やってたやつでもいい。曲名とか歌詞で印象に残るものがあったら
それについてでもいい。
基本は「褒める」ために話しかけるのだが、ま、それはあたりまえだろう。
初めて話すやつに「あのさ、なんだおめーのギターだっせーな」とか
言うわけないだろう。
いや、まぁ、そもそもオレ以上にだっせーギターにお目にかかることは
めったにないけどね(笑)
なぜ褒めるかといえば、いい人に見られたいからだ(笑)
いや、ちょっと違うな。もう別に誰にどう思われても特に
どうってことないんだが、なんか、ほら、人を褒めておけば
いいことあるかなって(笑)
で、あるやつに話しかけようと思っていたんだ。
そこのライブハウスは、演奏が終わるとステージを降りて
控室を通って客席側に出てくるつくりになっているんだ。
オレは控室から出くるそいつを待っていたんだ。
何人か出てきたんだが、なかなかそいつが出てこない。
いや、よく見たら、もう出てきてたんだ。
つうか、あれ、もしかしてあいつかな?って。
服装が変わっていたんだ。
変わるっつっても、ニット帽(寒さ用じゃなくてオサレ用)かぶって
上着を着ただけなんだけど。
でも、いまいち顔に特徴がないというか、ま、よくいるスマートな
若者って感じでさ。
あいつだよな?ってちょっと自信がなくなったんだ。
でも、ま、とりあえず「ニット帽にメガネの彼ね」と認識しておいたんだ。
で、ちょっと目を離してたら大変なことになったんだ。
ニット帽がもう1人いたんだ。
同じよなオサレニット帽だ。そしてメガネ。
そしてズボンも七分丈のクロップドパンツみてーなので。
すごく似ているやつが二人いたんだ。
もう、どっちだかわからない。
で、よく見てみるともう1人同じようなかっこうの若者がいるじゃないか。
ニット帽メガネが三人だ。
もうわからない。
まいったな、と思って全体を見渡すと、なんつーかみんな同じような
ファッションなんだ。3種類くらいしかバリエーションンがない。
こんなんでいいのか!若者よ(笑)
没個性すぎるぞ。
いや、違うんだよね。悪いのはきっとオレの目だ。
もう、オッサンだということだね?いや、オッサンなんだけど(笑)
きっと、若者の目で見れば、どっかこっかいろいろ、
なんか違いがあるんだろう。
あるんだろ?
でも、オジサンの目には同じに見えちゃってさ!(笑)
年取るとダメだね。
きっと、オレ達が若いころも、その上の世代の人に
同じような格好しやがって、って思われていたんだろうね。
そうだよね?
今が特別に没個性って訳じゃないんだよね?
いや、みんなオサレなんだよ。昔よりは確実に。
こざっぱりしてスマートで。
でも、なんかアレだよね。
年寄りの戯言でした。
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