2011/12/04(日) 『役に立たない』 |
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たまに音楽の話をしようか。
「音楽にこだわりを持つ人」には2種類の人間がいると言われている。
言っているのはオレだ(笑)
1つは、ある特定のジャンル(1つとは限らないが)にこだわる人だ。
例えば「ロック以外は認めねー」とか「それはロックじゃねー」とか
「やっぱクラシックだよね」とか「ジャズは奥深いよね」とか
「いや、意外にジャズはてきとーな音楽なんだよ」とか
「AKBクソだよね」とかいったような、なんかそういう人だ。
もう1つは、ジャンルなんて関係ねーよ、いい音楽はいい音楽なんだ。
とかっていう人だ。
例えば、バンドなんかやっちゃってて、一見、音楽にこだわりが
ありそうでAKBはおろかJ-POPなんかもクソ扱い、
なんだか知らない海外のインディーズしか聴いてねーよ
(今どきそんなやついるか?笑)みたいな人が
「いや、嵐の曲はいいよ、うん」とか「なんだかんだいって
ミスチルはすげーよ」とか「西野カナは歌うまいよ、あー見えて」とか
なんでもかんでも、とにかく、「いいか、悪いかだけだよ音楽は」
とかって、音楽ならなんでも認められる人だ。
オレはどちらかといえば、前者の人の方が好きというか
人間として信用できるというか(笑)
いや、きっとね、無理して強がってるだけだと思うんだ。
「ロック以外は認めねー」とか言ってる人も。
無意識にAKBの曲をフンフン歌ちゃうときもあるだろう。
だけど、無理っくりに「ロック以外ははうんぬんかんぬん」とか
言っちゃってるんだ。
スタイルとして「認めない」んだ。そういうふうにしなきゃって。
認めちゃった方が楽になるのに(笑)認めないんだ。
そういう姿勢がすばらいいよね。辛いのに。めんどくせーのに。
だから、なんでもかんでも認める人よりは
上辺だけでも(笑)強がってる人の方が好きなんだ。
スタイルとしてね。
いずれにしても、両者に共通して見え隠れするのは
「音楽聴かないやつって残念なやつだよね」とかいった
音楽至上主義的なバカな考えではないだろうか。
その象徴として、タワーレコードが押し出す
「NO MUSIC,NO LIFE」とかってコピーは有名だろう。
「音楽なきゃ生きていけねーよ」とかって意味だろうか。
知らねーけど。
しかし、その一方で世の中には「音楽なんてどうだっていいよ」
という人も少なくないはずだ。
どちらが正解というわけではない。と思う。
音楽好きな人は好きだし、どうでもいい人はどうでもいい、
それだけの話しだ。
しかし、どうしても音楽好きの人は「音楽で勇気付けられた」とか
「音楽で癒される」とか、音楽が「いかにすばらしいか」を
主張する傾向がある。
3.11の震災の時も、なんだか押し付けのような
「がんばれソング」がよく流れていたのがそれだ。
音楽どころじゃねーんだよ、って人はどう思って聴いていたのだろう。
そもそもそういう人は音楽聴いてねーかな。
そんな中(どんな中?)、最近目にしたとても気に入った
ポスターを紹介したい。
音楽は役に立たない。
役に立たないから素晴らしい。
役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい。
「NO LIFE」のあとの「?」がとてもいいよね。
今日は161倉庫でライブです。
もちろん、なんの役にも立ちません(笑)
でも、だけど、だから来てね!
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