2010/4/30(金) 『少ない』 |
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まずは湯飲み茶碗をイメージしてほしい。
とはいっても、てんでバラバラに、たとえば細長い
湯飲みをイメージされてもウソつけってな話しになるので
やっぱり写真を見てもらう事にする。
こういうタイプだ。
っつーか、まぁ、ごくごく一般的な形だ。
どうだろう、誰かがこの湯飲み茶碗でカレーライスを
食べていたら驚かないだろうか?
だから、オレは驚いたんだ。とても驚いたんだ。
どっかのくそジジィがこの小っさい茶碗でカレーライスを
食べていたんだ。
場所は中央図書館だ。
そう、中央区の南の方に君臨する公共施設の王様だ。
オレは最近よく通っているのだが、とても楽しい所だ。
当たり前に無料で本を借りることができる
夢のような施設だ。
もちろん、新作は競争率が高く、ま、予約でいっぱいで
なかなか借りることはできないが、つっても、
超メジャーな作家じゃなければ、割と新しい作品もサクサク
借りることができる。
ま、図書館ネタはまた今度書くとして
つっても、これから書くのも図書館ネタっていえばそうなんだけど。
もちろん、茶碗カレーのジジィは閲覧室で
カレーを食べていたわけではない。
ここの図書館にはレストランっつーか
ま、食堂だな、地下に食堂があるんだ。
天下の中央図書館の食堂にしては、かなりちっぽけな
その場所は、年寄りの憩いの場と化している。
その名も図書宛(としょえん)。なんだかなー。
ほんと、ジジィだらけなんだ。なぜかババァよりジジィが多い。
しかも、あー、家で余されてんだろうなーって感じの
「おじいいちゃんどっか行って来なさいよ」って追い出されて
来てんじゃないのかな(笑)って感じのジジィだらけだ。
ま、でも、それはそれでステキな老後かもしれませんね。
オレもそうなるな、きっと(笑)
でだ。そこはヨボヨボなジジィどもが集うだけあって
かなりリーズナブルなメニューが多い。
ま、大学の学食くらいって感じかな。
でも、学食と違うところは、なんつーかショボイっつーか
すんげー量の少ないメニューもちらほらあるということなんだ。
きっと小食な年寄りが多いからなんだろうけど
あくまでも、それらはサイドメニューって感じで
たとえばラーメンと、あともう一品ご飯もの食べたいって
ときに、たとえば、問題の茶碗カレーだ。
いや別に茶碗カレーというネーミングではないのだが
確か「ミニカレー」とかっていうんじゃなかったかな。
ま、とにかくあともう一品的な小さなカレーライスなんだけど
値段は100円とか150円だったと思う。
で、そのジジィはそのミニカレーだけを震える手でスプーンを
持ってのっそり食べていたんだ。それだけを。それだけだよ!
もちろん、遠目にはお茶をすする老人だ。
しかし、近くにいくと確かにカレーライスを食べているんだ。
なんか、ちょっぴり寂しい光景だったよ。
っつーかさ、小っさいとかなんとかより
湯のみ茶碗でカレーライスはおかしくね?
もしかしたら、なんかただの小さい器なのかも
しれないけど、いや、湯飲みにしか見えなかったな。
もっと、ご飯食べないとジジィ死んじゃうよ!
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