2009/7/31(金) 『進歩』 |
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もしかして皆既日食の皆既を「怪奇」と思っている人が
いるのではないだろうか?と思うと夜も心配で
眠れなくなるのだが、っつーことはまったくなくて
毎日グースカ寝ている。
相変らずPCを立ち上げて音楽ソフトを起動した途端に
睡魔が襲ってくるからだ。あのカラフルな波形には
なにか催眠的な作用があるのではないだろうか。
絶対ないね。
しかしテクノロジーの進歩には心底感心してしまう。
なんだよ、このPC画面でちょちょいのちょいって「音」を
編集できてしまうテクノロジー。
ちょちょいのちょいの割には、いつまで経っても
アルバムできねーな、おい。
テクノロジーってあんた大袈裟な、って思うかもしれないが
まぁ、確かにちょっと大袈裟な表現だが(笑)
でも、ホント個人レベルでの録音・編集環境の進歩には
驚かされるよ。
オレの音楽活動年表的には、まぁ、どちらかと言えば、
バンドで「ライブ」をやるというよりは、曲をつくって録音して
「音源」をつくるって方に比重があったわけなんだけど
だからオレの「録音・編集」との戦いの歴史は長い(笑)
いや、クソみたいな音源しかできてないけどね。
言ってみれば、中学生のときにギターを始めて
そんで、高校のときに始めてオリジナルの曲をつくって
そのときから録音人生が始まったわけだ。
ラジカセ録音がスタートだ。カセットテープだ。
それからもう、かれこれ20年くらい経つだろうか(笑)
で、その数年後、これまたメディア(っつーのかな)は
カセットテープなんだけどYAMAHAのMTRを手に入れたことにより
本格的な録音編集人生がはじまる。
とは言っても、まだまだアナログチックな時代で
カセットテープだからダビングをすればするだけ
音質は劣化するわけで、って、ま、この辺は
おめーら録音ど素人に説明しても理解に苦しむかもしれないが
とにかく、演奏が下手なオレにとってそれは痛手だった。
基本1発で決めなければいけないところを、
逆にそのプレッシャーにより何度も何度も録音することになり、
テープはビロリンチョと伸びて音は劣化し、しまいには
チューニングもずれてきたりなんだりで、
なんつーか、いろいろとめんどくせーんだ(笑)
だからそのまた数年後ローランドから手頃な値段で
(つっても当時としてはなかなか高価なものだったけど)
ハードディスク録音のMTRが出たときは衝撃だったね。
飛びついたね。
なんつったって、デジタルだ。何回ダビングしても
基本的に音の劣化はない。
あんなことやこんなことが自在にできる。夢の機械だ。
とはいえ、まだ、この段階ではあくまで「耳」で作業
しているわけだ。ま、小さな液晶画面は付いているのだが
あくまで作業の主体は「耳」だ。
耳で確かめながら音をつくっていく。だからてきとーなところで
「ま、こんなもんだな」って見切りをつけられたんだ。
そして、PCの時代到来だ。
すんげー楽になったものだよ、音の編集が。
だってさ、音を「目」で見て編集できるんだぜ?
波形を見ながらだ。切ったり貼ったりも自由自在だ。
楽々コピペだ。
しかし、今度はその「自由自在」がオレを苦しめる。
なんでもできるんだ。どうにでもできるんだ。
何回やってもいいんだ。
妥協ができない。
何回編集しても、もっとどうにかなるんじゃないか?と思ってしまう。
だから、たかだか10数曲の編集に5年以上かかっている(笑)
ま、理由はそれだけじゃないが。
っつーか、それ以外の理由の方が大きいが(笑)
まぁ、なんでもできるっつっても、あれだ。
これから音源作りを始めるキッズ達にアドバイスするとすれば
「録音」が命だってことだ。「編集」に頼ってはいけない。
一番いいのは、「これ、別にこのままでいいじゃん」っていう
クオリティーの高い録音だ。
PCソフトでなんでもできるといっても、後から録音の音質を
高めることはできない。できるのは「ごまかす」ことだけだ。
なぜオレは急にまじめなことを書いているのか(笑)
まぁ、何年も自分で録音・編集やってきてわかったことは
金払ってどっかのスタジオでやってもらった方がいいよ!
てことだ(笑)
そんなことより、いい曲つくったり、いい演奏することに
時間を使った方がいいよ、きっと。
知らんけど。
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